飼い始めた子猫が離乳期になってからのお世話は?
以前、乳児期の子猫の育て方をご紹介しました。
乳歯が生え始めれば、いよいよ子猫用ミルクから離乳食に切り替えるタイミングです。
※子猫の生後3?6週目の時期は離乳期に当たります。
子猫が離乳期になると、日々いろんな事を覚えて仕草も多彩になっていきますし、どんどん猫らしい行動も増えてきます。
もし、あなたが猫を始めて飼ったのなら、子猫の目まぐるしい変化に付いていくのがやっとかもしれません。
今回は乳児期の後である、離乳期の子猫の育て方をご紹介します。
生後3?4週目の子猫の見分け方とお世話の仕方
特徴と目安
- 標準体重は400?500g
- 標準体温は36?37℃
- 自分で体温調節が出来始める
- 子猫用ミルクから離乳食へ切り替えを始める
- 自分で排せつが出来るようになるので、トイレのしつけを始める
お世話の仕方
子猫用ミルクから離乳食に切り替える
そろそろ乳歯が生え始めてくる時期です。
このころになると、ミルクだけでは子猫の成長に必要な栄養が賄えなくなってきますので、徐々に離乳食へ切り替えていきましょう。
トイレのしつけを始める
これまでは、あなたが子猫のお尻を刺激してオシッコやウンチをさせていたと思いますが、そろそろ子猫も自分で排せつが出来るようになります。
子猫の自立のためにも、子猫用トイレを準備してトイレのしつけを始めましょう。
生後4?5週目の子猫の見分け方とお世話の仕方
特徴と目安
- 標準体重は500?650g
- 標準体温は36?37℃
- ブラッシングや爪切り、お風呂などの身体のお手入れに慣れさせ始める
お世話の仕方
ブラッシングに慣れさせる
まだまだ子猫はグルーミングが下手です、特に長毛種は自分で身体のすべてをグルーミング出来るようになるには時間がかかります。
子猫のうちにブラッシングに慣れさせておくと、大人になってからのお世話もラクチンです。
爪切りに慣れさせる
猫は爪とぎをしますが、爪とぎの目的は爪を短くする事ではなく、爪先を尖らせる事なので定期的に爪を切ってあげなければなりません。
室内飼いの猫には爪切りは必須です。
室内飼いの猫の爪先が尖っていると、ソファやベッドなどの布製品に爪が引っ掛かって猫がケガをすることもありますし、何かの拍子であなたにケガをさせてしまうかもしれません。
そんな事が無いように、子猫のうちに爪切りに慣れさせておきましょう。
お風呂に慣れさせる
猫は綺麗好きな動物ですし、グルーミングも得意なので、定期的にお風呂に入れる必要はありません。
しかし、何かの拍子で身体が汚れてしまったり、ノミに寄生された時にはお風呂に入れる必要がありますが、水が苦手な猫をお風呂に入れる事は大変です。
それも、初めてのお風呂が大人になってからではとても骨が折れますので、子猫のうちに慣れさせておきましょう。
生後5?6週目の子猫の見分け方とお世話の仕方
特徴と目安
- 標準体重は650?800g
- 標準体温は36?37℃
- 首輪やキャリーバッグなどのグッズに慣れさせ始める
お世話の仕方
子猫に遊び方を教える
子猫は遊ぶ事が大好きです。
しかし、子猫のうちに遊び方のルールを教えておかないと、大人になってから手加減の出来ない猫になってしまうかもしれません。
猫のとっての遊びは肥満防止の対策にもなるので、子猫のうちから遊ぶクセをつけましょう。
首輪に慣れさせる
室内飼いの猫の場合は、しっかり脱走防止措置をしておけば首輪を付ける必要はないかもしれません。
しかし、動物病院などの外出の際には首輪を付けないと、何かの拍子にはぐれてしまったら愛猫と二度と会えなくなってしまいます。
子猫のうちに首輪に慣れさせる方が、大人になってから慣れさせるよりもラクチンです。
キャリーバッグに慣れさせる
猫を動物病院に連れて行く時や電車などの公共交通機関を利用する時には、キャリーバックに入れないといけません。
それに、もし災害があって避難しないといけない場合にもキャリーバッグは必需品です。
緊急時に急いで猫をキャリーバッグに入れることは大変困難なので、子猫のうちにキャリーバッグに入る事に慣れさせておきましょう。
3週?6週目の見分け方とお世話の仕方ーまとめ
猫にとって生後2?12週目位までは社会生活を覚える重用な時期で、慣れた事や覚えた事(しつけた事)は、その猫にとっての基準となります。
そのうえ、この時期に慣れた事には一生抵抗が無くなりますし、覚えた事(しつけた事)を守ろうとします。
この時期にしっかりと、一生涯共に暮らしていく愛猫に様々な事を教えてあげて下さい。
例えば、「テーブルに上らないようにする」「呼んだら来るようにする」などが出来るようになって欲しいのならこの時期こそがチャンスです。
この時期なら比較的簡単に教える事(しつける事)が出来ます。
しかし、この時期を逃してしまい子猫が大人になってしまうと、様々なことを教える(しつける)為にそれなりの苦労と労力が必要となりますので覚悟して下さい。
※大人になってからの猫を飼い始めた人なら良く分かると思いますが、基準が出来上がってしまった猫にそれまでの基準を否定する事を教える事(しつける事)は非常に困難です。
きっと心が折れて、あなたがその猫の基準に合わせる事になるでしょう。
そんな事が無いように、生後2週?12週目位の時期にしっかりと教育方針を立て、教えて(しつけて)あげて下さい。
そうすれば、これからの猫暮しは安泰です(*’ω’*)
生後6週を超える子猫の見分け方とお世話の仕方は、コチラを参考にして下さい。