離乳食から普通食への変更の時期は?
子猫は生後6週を過ぎる頃には乳歯が生え揃い、胃腸も固形物の消化吸収が出来るようになります。
そろそろ、離乳食から普通食に替える時期です。
でも注意して下さい。
子猫は大人の猫に比べて約3倍のカロリーを必要とするんです。
では、子猫の時期(生後6週?1年)にはどんなご飯をあげれば良いのでしょうか?
子猫に必要な栄養素は?
動物によって必要な栄養素が違うのはご存知ですよね。
人には人に必要な栄養素があるように、猫にも猫にとって必要な栄養素があります。
以外と知られていないのですが、人にとって炭水化物は必要不可欠ですが、猫には必要ありません。
猫はもともと肉食なので、炭水化物を摂取しなくても良い身体に出来ているのです。
では猫にとって必要な栄養素はどんなものでしょうか?
猫にとって必要不可欠な栄養素は下記のものです。
- タンパク質・・身体を作るもと
- 脂肪・・エネルギーの源
- ミネラル・・骨や歯のもと
- ビタミン・・タンパク質や脂肪を効率よくつかうために必要
特に、これから成長していく子猫には、これらの栄養素が大人の猫よりもたくさん必要となります。
子猫の間は、「子猫用総合栄養食」か「子猫に必要な栄養素を含んだご飯」を選んであげる事が大切です。
猫のご飯の種類は?
猫のご飯には、大きく分けて「ドライフード」と「ウェットフード」があり、それぞれに「総合栄養食」「一般食」「副食」「おやつ」といった区分もあります。
ドライフードの特徴
- 日持ちする
- 日割りで考えると、価格が安い物が多い
- 顎が強くなり、歯石が付きにくい
- ご飯とは別に水分補給が必要
- 嗜好性が低い
ウェットフードの特徴
- 日持ちしない
- 日割りで考えると、価格が高くなる
- カロリーが低い
- 水分も同時に補給できる
- 嗜好性が高い
猫にとって必要な栄養素をすべて含んでいるご飯です。
総合栄養食と水さえ摂っていれば、健康を維持できるように考えられています。
人の食事に例えると「おかず」にあたります。
一般食や副食だけでは栄養が偏ってしまうので、健康を害する恐れがあります。
人の食事に例えると「おやつ」にあたります。
嗜好性が高いために好んで食べる猫も多いのですが、著しく栄養が偏ってしまいます。
子猫のご飯の与え方
普通食への変え始めの時期は、離乳食を続けながら普通食も与えるようにして下さい。
そうすることによって、普通食への移行をスムーズに行うことが出来ます。
注意する事は、日々ドライフードを食べる量が増えるので、その分の離乳食を減らすことです。
ご飯の回数は、1日に2?3回を決まった場所で決まった時間に与えるようにして下さい。
そうすれば、猫の体内時計が狂わないので夜鳴きやストレスの防止に効果的です。
子猫が小さいうちは、粒が大きすぎて食べにくいことがあるので、ぬるま湯でふやかすか、細かく砕いてからあげましょう。
ご飯量の目安と計算の仕方
子猫には週齢数に応じたご飯量(カロリー)があります。
子猫の体重1kgにつき、下記のカロリーを目安にして与えて下さい。
※1日分のご飯量なので、与える回数によって分割する必要があります。
- 生後6週?・・250kcal
- 生後20週?・・130kcal
- 生後30週?・・100kcal
- 生後40週?・・80kcal
フードによっては、与えるご飯量の目安が書いたものもあります。
その場合は、フードの説明に従って下さい。
子猫のご飯の注意点は?
子猫の健康を維持するために、以下のことに注意しましょう。
絶対にご飯のつぎ足しは行わない
古くなったご飯は風味や食感が損なわれるので、食欲不振の原因になります。
他にも、雑菌の繁殖も促進されるので、下痢などの体調不良の原因にもなります。
古い物は処分し、いつも新鮮なご飯をあげることを心掛けて下さい。
ドライフードは水とセットで与える
ドライフードだけでは、猫に必要な水分が補えません。
ご飯を食べながら水分補給が出来るように、必ず新鮮な水を用意してあげて下さい。
※猫にミネラルウォーターをあげる場合は軟水を選びましょう、硬水は尿結石等の原因となります。
フードの量はしっかりと量る
目分量でご飯を与えるとカロリー管理が出来ないので、栄養不足や肥満の原因となります。
ご飯量がまちまちだと夜中にお腹が空いたりするので、夜鳴きやストレスの原因にもなります。
食べやすい皿を用意する
食事中にご飯が移動すると食べにくいので、ある程度の重量があるお皿を選んで下さい。
他の注意点として、猫はヒゲに何かが当たるのを嫌うので、深すぎないお皿にしましょう。
※さらに、底がすり鉢状になっているお皿が食べやすいようです。
猫が食べてしまうと危険な食べ物も数多くありますので、こちらも参考にして下さい。
子猫のご飯で注意することは?ーまとめ
昔は「ねこまんま」といった、白いご飯に鰹節と醤油をかけたものを愛猫に与えているお家もたくさんありました。
実は、猫に炭水化物と塩分はほとんど必要ありません。
昔に比べて、猫の寿命が大幅に伸びたのは「猫の食事情」が大きく変わったからでしょう。
子猫はこれからどんどん成長していきます。
ちゃんとしたご飯を選んであげれば、あなたの愛猫は健康で病気知らずの身体になり、きっと長生きしてくれます。
子猫のご飯について詳しくまとめてみたので、こちらも参考にして下さい。