生後2か月までの子猫は母猫に育てもらうのが理想ですが・・
母猫がいれば、授乳や排せつなどの子猫のお世話を全てしてくれます。
母猫の初乳(出産後数日間に出すお乳)には、免疫抗体などの子猫に必要な栄養素が特にたくさん含まれています。
なので、初乳で育った子猫は元気で病気にもかかりにくく、無事に成長できる可能性が高くなります。
しかし、初乳を飲むことが出来なかった子猫はとても弱く、病気にかかる可能性も高くなってしまいます。
その他にも、母猫に生後2か月まで育てられた子猫は、社会性の有る情緒が安定した猫に育ちやすいのですが、そうでない子猫は情緒不安定で怒りっぽかったり臆病になる傾向があります。
もし、あなたがこれから子猫を飼うのであれば、生後2か月までは母猫に育ててもらいましょう。
早く子猫が欲しい気持ちも分かりますが我慢して下さい。
そうすれば、あなたにとっても子猫にとっても、良い未来が待っています。
しかし、母猫が育児を放棄した子猫や母猫からはぐれてしまった子猫、捨て猫といった、母猫に育ててもらえない子猫もいます。
もし、あなたがそんな子猫を育てるのなら、この記事が参考になれば嬉しいです。
誕生?生後1週目の子猫の見分け方とお世話の仕方
特徴と目安
- 標準体重は100?200g
- 標準体温は33?36℃
- 自分で体温調節が出来ない
- 自分で排せつが出来ない
- 目が開いてくるが、よく見えない
- 1日に体重が10?15gくらいずつ増加する
お世話の仕方
子猫の身体を冷やさないように寝床を作る
生後間もない子猫は、母猫にくるまれることにより体温調節をしています。
しかし、母猫がいない場合は、暖かい寝床を作ってあげて下さい。
寝床を作る目安は、
- 子猫の2?3倍位の大きさにする
- 毛布などの柔らかい布を使う
- 清潔にする
- 子猫は暗い方が落ち着くので、もぐり込めるようにする
- 気温が低い場合は、ヒーターや湯たんぽを使う
- 子猫の体温(33?36℃)を保てるようにする
子猫は身の回りの環境が良ければ、すやすやと気持ち良さそうに眠りますので目安にして下さい。
子猫にミルクをあげる
子猫にあげるミルクは、必ず市販されている子猫用ミルクをあげて下さい。
牛乳や子犬用ミルクは、子猫に必要な栄養素が足りなかったり、子猫が体調を崩すこともありますので、絶対に子猫にあげないで下さい。
ミルクは38?40℃に温めて、子猫用哺乳瓶やスポイトなどであげましょう。
生後1週目までのミルクの量は、1日の合計で40mlを目安に、2?3時間おきにあげて下さい。
子猫が哺乳瓶から顔をそむけたら「お腹いっぱい」の合図ですので、授乳をやめて下さい。
ミルクを飲み終わったら、子猫の口周りを綺麗に拭いてあげましょう。
子猫の皮膚は敏感なので、汚れを放置すると皮膚炎になるかもしれません。
子猫の排せつのさせ方
生後間もない子猫は、自分で排せつすることが出来ません。
ミルクの前と後に、ぬるま湯で湿らせたガーゼなどで子猫の尿道と肛門を優しくトントンと刺激してあげて下さい。
おしりを優しく刺激すると、ポタポタとオシッコやウンチをします。
排せつをしてスッキリした子猫は、ミルクをたくさん飲んでスクスク成長してくれます。
生後1?2週目の子猫の見分け方とお世話の仕方
我家のハナ、生後2?3週目の授乳写真です。
ハナは母猫からはぐれてしまったのか、当時住んでいたハイツのベランダの下で鳴いているところを保護しました。
ハナは生後半年くらいまで連合いの実家で育てたので、毎日お世話のために通いました。
その時は大変でしたが、今となっては良い思い出です。(*’ω’*)
特徴と目安
- 標準体重は200?300g
- 標準体温は36?37℃
- 自分で体温調節が出来ない
- 自分で排せつが出来ない
- 目が見え始める
- 耳が立ち始める
- よちよちと歩き始める
お世話の仕方
基本的には、生後?1週目までとお世話の仕方は変わりません。
生後2週目までのミルクの量は、1日の合計で60mlを目安に、3?4時間おきにあげて下さい。
少しずつ行動範囲が広くなるので、危険な場所に行かない様に注意してあげて下さい。
生後2?3週目の子猫の見分け方とお世話の仕方
特徴と目安
- 標準体重は300?400g
- 標準体温は36?37℃
- 自分で体温調節が出来ない
- 自分で排せつが出来ない
- 乳歯が生え始める
- 爪がしまえるようになり始める
お世話の仕方
基本的には、生後?2週目までとお世話の仕方は変わりません。
生後3週目までのミルクの量は、1日の合計で80mlを目安に、4?5時間おきにあげて下さい。
誕生?3週目の見分け方とお世話の仕方ーまとめ
上記は標準的な目安になります。
子猫にも個体差がありますので、成長が早い仔、遅い仔様々です。
子猫の日々の成長を見守り、変化や状況をメモしておくと良いでしょう。
例えば、標準的なミルクの量を飲まなくても、少しずつ体重が増えていれば問題ありません。
ミルクを与える時間の間隔も、元気な子猫はお腹が空くと鳴くので、そのタイミングで大丈夫です。
しかし、あまりにも成長が遅い場合や体重が増えない場合は、動物病院で診察してもらいましょう。
何か気になることがあれば、獣医さんや子猫を育てた経験のある人に相談すると良いでしょう。
生後3週を超える子猫の見分け方とお世話の仕方は、コチラを参考にして下さい。