「猫にかつおぶし」が危険てホント?じゃあ、にぼしは?

我が家のハナはかつおぶしが大好きで、食卓でかつおぶしの封を切ろうもんなら、おこぼれに与ろうと飛んで来ます。

その時、テーブルに前足を乗せて、鼻を「フンフン」させながら匂いの主に興味津々な姿を見ると、ついつい「かつおぶし」をあげたくなるんですよね(;^ω^)

でも、ハナには過去に「尿石症」の病歴があるので、心を鬼にしてあげないようにしていました。

 

というのも、猫が「かつおぶし」や「にぼし」を食べると、

猫が患いやすい病気で有名な「尿石症」や「腎臓病」の原因になりやすいと聞いたことがあったからなんです。

 

ですが、調べてみると一概にそうとも言えないことが分かりました。

今回は、猫の大好物である「かつおぶし」や「にぼし」が猫に与える影響についてご紹介します。

猫の尿石症の原因・症状・予防法・治療法ーこんなネコは特に注意!

2016-11-13

猫に「かつおぶし」や「にぼし」が好ましくないと言われる理由

猫にかつおぶしやにぼしが好ましくないと言われている理由を調べてみました

猫に「かつおぶし」や「にぼし」が好ましくないと言われている理由は、「鶏肉」や「魚肉」に比べて、「リン」や「マグネシウム」「カルシウム」などが多く含まれているからのようです。

というのも、「リン」や「マグネシウム」「カルシウム」といった成分は、猫の体内で結晶化しやすく、蓄積してしまうと「尿石症」や「腎臓病」など、泌尿器系の病気を併発する危険性が高まると言われているんです。

 

では、実際のところどうなのか、「猫の代表的なご飯」と「かつおぶし」や「にぼし」に含まれる、成分別の含有量を比較してみましょう。

ナトリウムカルシウムマグネシウムリン
かつおぶし130㎎28㎎70㎎790㎎
ニボシ1700㎎2200㎎230㎎1500㎎
鶏肉44㎎16㎎14㎎100㎎
魚肉(あじ)130㎎66㎎34㎎230㎎
キャットフードA402㎎588㎎69㎎304㎎
キャットフードB1002㎎1253㎎72㎎1119㎎
「文部科学省の食品成分データベース」と「一般的なキャットフードのデータ」より抜粋
※100g当たりに含まれる成分量
※キャットフードAは腎臓サポート用フード
 キャットフードBは一般的な成猫用フード

上記の表を見て、意外に思われた方が多いのではないでしょうか。

たしかに、「にぼし」についてはそれぞれの含有量が多いので、過剰摂取は禁物のように感じますが、

「かつおぶし」に関していえば、「鶏肉」や「魚肉」と比べると「リン」の量は多いものの、「マグネシウム」や「カルシウム」の量はそれ程でもありません。

 

それどころか、「キャットフードB」のような一般的な成猫用のフードと比べてみると、「かつおぶし」の方が尿結石の原因になりにくいようにさえ思えてしまいます。

さらに、「ナトリウム」の量を比べても分かるように、過度の摂取を控えたい塩分についても、「かつおぶし」なら特段心配する必要はないようです。

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過去に泌尿器系の病歴がある猫には気を付けてあげましょう

過去に泌尿器系の病歴がある猫やサポートフードを与えている猫には気を付けてあげよう

実は私も、「猫にかつおぶしやにぼしを与えると泌尿器系の病気になりやすい」という噂を鵜呑みにしていたクチなのですが、

この事実を知って、普段から一般的なキャットフードを食べている猫になら、「かつおぶしをあげてもいいかな」と思い始めました。

 

ですが、キャットフードAのように「尿石症予防や腎臓サポートを目的とした療法食」の成分と比べると、「にぼし」はもちろん、「かつおぶし」に含まれる「マグネシウム」や「カルシウム」「リン」の量もかなり多いので、

「泌尿器系の病気になりやすい雄猫」や「腎臓機能が低下しがちなシニア猫」に「かつをぶし」をあげるのは、少し控えた方がいいかもしれません。

 

特に、過去に泌尿器系の病歴がある猫の場合は、体内で尿結石ができやすい体質になっている確率が高いので、「にぼし」だけでなく、「かつおぶし」を与えるのも止めておく方が賢明のようです。

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何事もやり過ぎは禁物!代用品の採用もーまとめ

すっかりCIAOちゅーるの虜になってしまった我が家の愛猫ハナ

実は今回、「かつおぶしやにぼしを猫に与えると危険」とういうテーマで記事を書くつもりだったのですが、

「かつおぶし」や「にぼし」の成分を調べてみると、一般的なキャットフード(ドライフード)の成分と大きく変わらないことが分かりました。

 

獣医さんによっては、「キャットフードのような総合栄養食」と違って、「かつおぶし」や「にぼし」だけでは栄養のバランスが崩れてしまうので、「与えない方がよい」とおっしゃる方もいるようですが、

「日頃のご飯のトッピング」や「おやつ」として、少しぐらいの「かつおぶし」なら、それほど神経質になる必要はないと思います。

もちろん、猫の「年齢」や「体質」などによっては、「尿石症」や「腎臓病」などの病気の引き金にならないとは言い切れないので、日々の生活を観察し、様子を見守ってあげてくださいね。

 

しかし、「一般的なキャットフード」や「かつおぶし」に比べて、「にぼし」に含まれる「リン」や「マグネシウム」「カルシウム」はかなり多く、塩分の過剰摂取も懸念されるので、「代用品」の採用を視野に入れておくといいかもしれません。

というのも、今年の5月に遊びに行った「2017ペット王国」でたくさんの試供品を貰ったので、「ハナ」や「チョビ」にあげてみたのですが、

その中にとても食いつきのいい「おやつ」がありました。

 

それが「CIAO ちゅ?る」なのですが、上の写真を見てもらうと分かるように、ハナはたいそう気に入ったようで、

普段見せないような「キラっキラ」の表情で、「フガフガ」いいながら、猛烈な勢いで食べてくれます。

 

それで、少し調べてみて分かったのですが、

「CIAO ちゅ?る」1本の総カロリーは「たった7kcal」で、「にぼし」1本分しかありません。

その上、「おやつ大好き」のハナでも「CIAO ちゅ?る」を1本食べれば満足するくらいの量があるので、食べ過ぎて肥満猫になる心配もないと思います。

それに、「CIAO ちゅ?る」はかなりの水分を含んでいるので、飲水量の少ない猫にとっては、水分補給としての用途も見込めそうですね。

【CIAOちゅ?る】超低カロリーおやつで愛猫のダイエット!?

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【愛猫の健康寿命延長計画】おやつサプリで腎臓病予防始めました!

2018-03-05

便利な時代なったもので、現在では「パソコン」や「スマートフォン」などで検索すれば、様々な知識が手軽に手に入ります。

それに、日頃愛猫が食べている「おやつ」や「キャットフード」の成分を知っておけば、いざというときの「代用品」を見つけやすくなるので、猫の身体に与える影響を心配することなく与えることができるようになります。

もし検索するのが面倒だったり、情報の信憑性が心配なら、ワクチン接種などの機会を利用して、かかりつけの獣医さんの意見を聞いてみるとよいでしょう。

 

もちろん、猫の「性別」や「年齢」「病歴」などによって、健康を保つために必要な「成分」や「含有量」が違うので、それに合わせた注意が必要になりますが、

愛猫に健康で長生きしてもらえるように、ひと手間を惜しまず、末永く一緒に暮らせる工夫を考えてあげましょうね(*’▽’)