愛猫のピンチをグルーミングから察知ー猫が毛づくろいする5つの理由

猫が毛づくろいする5つの理由

猫が毛づくろいする5つの理由

猫を飼っていると、せっせと顔や身体を舐めて毛づくろい(グルーミング)している姿をよく目にすると思います。

「猫はきれい好き」と言われる由縁でもあるグルーミングですが、猫はグルーミングにどの位の時間を費やしていると思いますか?

 

実に猫は、起きている時間の約30%をグルーミングに費やしていると言われています。

猫がそれほどの時間をかけて行うグルーミングには、本当にたくさんの効用があるのです。

身体をきれいにする

身体をきれいにする

まず、一番最初に思いつく理由が「身体をきれいにする」ではないでしょうか。

 

猫は「食事の後」「トイレの後」「遊んだ後」「外出から帰った時」などに、身体に付いた汚れや匂いを取るためにグルーミングを行います。

他にも、被毛に付いたゴミや抜け毛を取り除く事により、毛元の感覚を鋭く保つ効果もあります。

 

身体をきれいにする際に、同時に毛並みも整えています。

しかし、ほとんどの猫は毛並みを整える事も上手なのですが、中には毛並みを整える事が下手な猫もいます。

そんなグルーミングが下手な猫ほど、愛らしく見えるのは不思議ですね(*’ω’*)

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健康を維持する

健康を維持する

猫にとってグルーミングは、健康を維持するためにも重要な役割を果たしています。

身体を舐める事で皮膚の血流も良くなりますし、フケを取り除く事によって皮膚炎の防止にもなります。

 

それに、猫は人と違って汗をかきません。
※肉球の部分だけは汗をかきます。

猫は、汗をかく事によって体温を下げる事が出来ないのです。

 

しかし、体温調節が出来ない事は死活問題です。

なので、グルーミングにより身体を舐めて、だ液で濡れた身体が乾く事によって起こる気化熱の原理を利用して体温を下げています。

 

愛猫が夏の暑い時期や室温が高い時に繁盛にグルーミングするようなら、室温を下げてあげると喜ぶかもしれませんよ(*’ω’*)

ストレスの解消

ストレスの解消

猫を飼っていれば、「何か失敗をした時」「嫌いな人に触られた時」「叱られた時」「驚いた時」などに間髪入れずにグルーミングをする姿を良く見るのではないでしょうか?

そうです、猫は何かストレスを感じた時にもグルーミングを行います。

 

人間にも「失敗をした時」におでこを触ったり、舌を出したりして照れくさそうにする人がいます。

これらの行動は「転移行動」と呼ばれる動作で、ある動作を行うことによりストレスを緩和して気持ちを落ち着けているのです。

 

猫のグルーミングも同じ「転移行動」なので、観察してみると面白いかもしれませんね(*^-^*)

親愛の情を示す

親愛の情を示す

多頭飼いをしているなら、猫同士で舐めあう姿を見る機会があるかもしれません。

実は、猫にとって相手を舐めると言う行動は「親愛の証」なので、相手のことが大好きでなければ行いません。

逆に言えば、多頭飼いなのに舐めない相手がいる場合は、あまり仲良く無いと言えるのです(+_+)

 

その親愛のグルーミングですが、母猫は子猫の身体や陰部も舐めるのですが、仲間同士の場合は顔や首の周りしか舐めません。

ちなみに、猫の顔や首の周りを撫でる行為は、あなたとその猫との絆を深める効果あるので試してみて下さい(*’ω’*)

ビタミンDの摂取

ビタミンDの摂取

以外と思うかもしれませんが、グルーミングにはビタミンDを得る効果もあります。

「はぁ?」と思うかもしれませんね。

 

猫の被毛の毛根には皮脂腺があり、そこから油分を分泌しています。

驚くことに、その油分が太陽の紫外線に当たるとビタミンDが合成されるのです。

 

猫にとってグルーミングは、被毛に付いたビタミンDを取り入れる行為でもあるのです。

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愛猫のピンチをグルーミングから察知ーまとめ

愛猫のピンチをグルーミングで察知?まとめ

もしかしたら、猫が自然界で生きていた頃の名残りで「自分の臭いを消して天敵から身を守るため」だけにグルーミングをしていると思っていたかもしれません。

しかし、猫のグルーミングには、こんなにたくさんの効用があったのです。

 

それ以外にも、グルーミングから猫のピンチを知る事も出来ます。

 

時には、被毛が無くなってしまい地肌が露出してしまうぐらいに、グルーミングを行う事があります。

そんな時は強いストレスを感じている事が多いようなので、ストレスの原因を見つけて取り除く事が大切です。

ストレスの原因には「同居猫が気に入らない」「寝場所が変わった」「遊びの時間が少ない」など大小さまざまな理由があるようなので、広い視野で原因を探す必要があります。

 

他にも、猫のグルーミングは左右対称に行うのが普通なのですが、特定の場所だけをグルーミングするようなら病気を疑う必要があります。

例えば、足ばかり舐めているなら「トゲが刺さっている」「ケガをしている」、お腹や尿道ばかり舐めているなら「腹痛」「尿道結石などの泌尿器疾患」が考えられるので、獣医さんの診察が必要かもしれません。

 

しかし、猫が自分でグルーミングしている間は、ストレスや病気を自分で対処出来る証拠ともいえるのです。

猫は自分で身体を舐めるだけでは解決出来ない大きなトラブルがあると、まったくグルーミングしなくなります。

これは緊急事態のサインですので、早急な対応が必要です。

 

この様に猫の行動には様々な意味がありますので、普段の行動のクセを知る事が大切です。

見落として取り返しがつかない事にならないように、しっかりと愛猫の行動を見てあげて下さいね(*’ω’*)