「ピンポーン!」という玄関のチャイムと共に、愛猫が一目散に部屋の隅へと隠れてしまう。
そんな光景を目の当たりにしたことはありませんか?
「また、逃げっちゃった。」なんて、気楽に笑っているかもしれませんが、
ひょっとしたら過去の経験がフラッシュバックして、パニックになっているのかもしれません。
それに、猫はパニックになった原因をすり替え、間違って認識してしまう特性を持っているので、
パニックの原因があなたになくても、今までの関係が崩れてしまったり、あなたに対して恐怖を感じてしまうことだってあるんです。
今回は、猫がパニックになる「原因」や「予防法」についてまとめてみました。
猫がパニックに陥る「原因」と「予防法」


愛猫のパニックを防ぐには、その原因を取り除き、予防してあげることが大切です。
では、猫がパニックになり易い原因を挙げていくので、それぞれに合わせた予防法を勉強していきましょう。
音に驚いてパニック
◆原因
- 雷が落ちた音に驚いてパニックに、人には聞こえない音量でも猫には恐怖かも
- 家にいるのに外の自動車のクラクションにビックリ
- 近所の花火大会の音に驚いて、ベッドの下から出てこない
- お皿を床に落としてしまい、割れた音でパニックに
◇予防法
猫による個体差も大きいのですが、特に音に対して敏感で、臆病な性格の猫ほど注意してあげたいパニックの原因です。
例えば、「窓に防音性能の高いカーテンを取り付ける」や「外の音が聞こえやすい部屋へ入れないようにする」といった方法が予防に繋がります。
隠れる場所があると安心する猫もいるので、イザという時に逃げ込める場所を作ってあげるのも効果的です。
遊んでいるうちにパニック
◆原因
- スーパーのレジ袋をあさっているうちに、持ち手に頭を突っ込んでビックリ
- 毛糸玉を転がしているうちに身体に毛糸が絡まってパニックに
- 子どもが猫の身体にシールを貼ってしまい大暴れ
- じゃれていた手が強く当たってしまいパニックに
◇予防法
日頃から、猫の興味を引きやすい「袋類」や「ヒモ類」は出しっ放しにせず、片付けることを習慣にし、留守にする際は特に注意しましょう。
小さいお子さんは力の加減が分からず、何かとエスカレートしがちなので、小さいお子さんが居らっしゃるご家庭では、猫と遊んでいる際に目を離さないように心掛けることも大切です。
突然の刺激でパニック
◆原因
- 寝ている猫の尻尾を踏んでしまい大騒ぎ
- 本棚から落ちた本が猫の身体に当たってパニックに
- 浴槽の上で寝ていたら、フタと一緒に浴槽にドボン
- コタツに入っていた猫に気付かず、蹴ってしまい噛み付かれる
◇予防法
「浴室」や「収納」など、事故が起こりやすそうな場所を想定して、そこに猫が入れないような工夫を凝らすことが大切です。
猫は思わぬ場所に居ることもあるので、愛猫の姿が見当たらない時は注意しましょう。
人や動物と出会ってパニック
◆原因
- 突然の来客にビックリしてパニックに
- 野良猫が庭に迷い込んで鉢合わせ
- 人嫌いなので、インターホンが鳴っただけで逃げる
- 新しい猫を連れて帰ったら、襲いかかって大暴れ
◇予防法
「来客」や「他の動物」に会う時は、事前に安心できる場所に猫を隔離しておき、「少しづつ距離を縮める」といった工夫が効果的です。
「庭」や「バルコニー」など、他の動物と接触する恐れがある場所には、事前の対策を立てておくことも予防に役立ちます。
対処を間違うと愛猫との関係が崩壊!?ーまとめ


いかがでしたでしょうか。
上記で紹介したような、猫がパニックに陥る要因は、一つでも取り除いてあげたいものですね。
ですが、どんなに気を付けていたとしても、愛猫のパニックを100%防ぐことはできません。
「もし、愛猫がパニックに陥ったら・・」
そんな時に大切なのは、速やかに適切に対処することです。
以前の記事でも少し紹介しましたが、
猫のパニックの対処方法は、その時その時の状況に合わせた適切な行動が大切となります。
冒頭で紹介したように、パニック中の猫は正しい判断ができないことが多く、パニックになった原因を他の要因とすり替えてしまうことも珍しくありません。
例えば、「大きな音」によってパニックになったのに、心配して近付いてきた飼い主さんを見て原因をすり替えてしまい、
飼い主さんに対して恐怖を感じるようになることさえあるんです。
愛猫がパニック状態だからといって、安易に近づいてしまうと、一方的に「怖い人」や「嫌いな人」といった烙印を押されてしまうかもしれないので、余計な恐怖を植え付けないように注意してあげましょうね。
それに、一度パニックを経験してしまった猫は、その時の記憶がフラッシュバックしやすいようで、よく似たシチュエーションの度にパニック状態を繰り返すような状態に陥ることがあります。
ですが、愛猫の命に関わるような緊急事態なら、「嫌われたくない!」なんて言ってられないので、すぐに対処してあげましょう。
万が一、愛猫に嫌われてしまったとしても、愛猫さえ無事なら、時間をかけて関係を取り戻すことは可能ですからね。