メス猫の発情のサインは?
メス猫は生後6?12か月位で性成熟を迎えて、子供を妊娠することが出来るようになります。
子供を妊娠出来るようになったメス猫は、一般的に2?4月と6?8月に発情期を迎えます。
多くのメス猫の発情期間は14?21日間なのですが、猫の種類や環境によってはもっと長くなることもあるようです。
発情の始まったメス猫は、下記のような行動を起こします。
- お尻を突き出した姿勢をとる
- 大きな声で鳴き続ける
- 家から脱走しようとする
- 食欲不振になったり、やせたりする
- 人の腕や足に抱き着き、噛み付く
それぞれが独特の行動ですし発情期特有の行動なので、初めて猫を飼った人でも気が付くでしょう。
避妊手術を行う事のメリット・デメリット
もし、あなたが初めて猫を飼ったのなら、愛猫の避妊手術をした方が良いのか悩んでいるかもしれません。
「病気でもない愛猫の身体にメスを入れても大丈夫なんだろうか・・」といったような疑問もあるでしょう。
しかし、あなたのためにも猫ちゃんのためにも、出来るだけ早く避妊手術を行うかどうかを決断する事をおススメします。
その決断の為にも、避妊手術によるメリットとデメリットを知る必要があるでしょう。
この記事の内容が、避妊手術に迷っているあなたの手助けになれば幸いです。
避妊手術のメリット
望まない妊娠を防ぐ事が出来る
何かの間違いでお家から脱走しても、外で交尾を行って妊娠することがなくなります。
生まれた子猫の里親を探す事はすごく労力がかかりますし、里親が見つからないことも十分あり得ます。
そのような心配が無くなります。
メス猫の発情行動を抑える事が出来る
避妊手術は、メス猫特有の発情行動を抑えるために最も効果的な手段です。
メス猫に避妊手術を行うと、発情特有の大きな声で鳴き続けるなどの行動が抑えられ、愛猫も発情に伴うストレスを感じ無くなる可能性が非常に高くなります。
特に、最初の発情期を迎える前に避妊手術を行うことで、その可能性はより高まります。
しかし、体力的な不安があるため生後6か月までの子猫には手術は難しいのですが、中には生後6か月になる前に発情期を迎えてしまうメス猫もいます。
そんなメス猫の場合は避妊手術を行っても、発情行動が残ってしまうこともあります。
メス猫特有の病気予防になる
避妊手術ではメス猫の卵巣を取り除くため、卵胞嚢腫などの卵巣におきる疾患の予防になりますし、乳がんや子宮内膜症などのメス猫特有の病気になりにくくなります。
メス猫特有の病気は命に関わることも多いので、愛猫の長生きにもつながります。
子猫の時の性格が維持される
子猫の間に避妊手術を行ったメス猫は、大人びることが少なく、子猫の時の性格が維持されることが多いようです。
避妊をせずに大人になったメス猫はあまり甘えたりしないのですが、避妊を行ったメス猫は人なつっこい性格が残るようです。
避妊手術のデメリット
生殖機能が無くなる
避妊手術の目的でもあるのですが、子供をつくる事が出来なくなります。
もちろん、避妊手術後に愛猫の子供が欲しくなっても元に戻すことは出来ません。
肥満になりやすくなる
避妊手術を行った猫は、ほとんど発情行動を行うことはありません。
しかし、ホルモンバランスの変化とエネルギー消費量の低下により、肥満になりやすい傾向があります。
肥満傾向には個体差が大きいようですが、数年前に亡くなったジュニアは少し肥満ぎみでした。
避妊手術の詳細と注意点
動物病院により多少の違いはありますが、約2?4万円の費用がかかります。
手術時間ですが、卵巣摘出自体は30?60分で終わりますが、麻酔などの準備を合わせると60?90分位が多いようです。
手術前後には、以下のような処置が必要です。
- 麻酔を行うため、手術前12?18時間程度の絶食が必要
- 麻酔による誤飲を防ぐため、手術後12時間程度の絶食が必要
- 1泊程度の入院が必要
- 傷口を舐めない様にエリザベスカラーや腹帯の処置が必要
- 抗生物質などのお薬が処方された場合は投薬が必要
手術後に注意すること
- 手術の傷口(お腹)が開いていないか
- 食欲が安定しているか(手術後2日以内は問題ありません)
- 下痢や便秘をしていないか
上記についても、動物病院により違いがありますので、手術前に獣医さんから詳しい説明を受けるようにしましょう。
避妊手術のメリット・デメリットーまとめ
愛猫に避妊を行うかどうか決断出来ましたか?
私個人の意見ですが、愛猫に繁殖させるつもりが無いのでしたら避妊をするべきだと思います。
発情期のメス猫の行動は、あなたの悩みの一つになってしまうでしょうし、発情しているのに交尾が出来ない愛猫のストレスも計り知れません。
なにより、望まれずに生まれてきた子猫の事も心配です。
なので、我家のジュニアには、生後8か月位の時期に避妊手術を行いました。
最初の発情期を迎える前に避妊手術を行ったので、大きな声で鳴き続けるといった発情特有の行動もありませんでした。
ジュニアは20歳で亡くなったのですが、子猫の頃から性格も変わることなく、メス猫には珍しく甘えん坊でした。