以前、猫の熱中症についてご紹介しました。
猫はもともと砂漠で暮していたため、暑さに強い動物と思われがちですが、実際はそれほど暑さに強いわけではなく、
むしろ汗をかきにくい動物なので、人よりも熱中症になりやすいと言われています。
今回は、猫が熱中症になりやすいシチュエーション毎に、熱中症を防ぐための対策法をご紹介したいと思います。
【シチュエーション別】猫の熱中症を防ぐための対策法
愛猫の熱中症を防ぐためには、猫が熱中症になりやすいシチュエーション(状況)を知り、事前に対策を講じることが非常に大切です。
では、どんなことに注意すればよいのか、シチュエーション毎に見ていきましょう。
留守中の対策
室内の温度が上昇しても、誰かが家の中に居れば、「窓を開放して風を入れる」や「エアコンを利用する」「カーテンを閉める」といった方法で室内の温度調整できますが、
留守中は温度調整が行えないので、真夏日(予想気温が30℃を超える日)などの室温が上がりやすい日には、熱中症の危険性が特に高くなってしまいます。
◆してあげたい対策法
- エアコンをつけっ放し(設定温度は28?29℃)にしておく
- 猫が自由に涼しい場所(玄関・風呂場等)に移動できるようにしておく
- 猫用の冷却グッズ(クールマット等)を用意しておく
- 新鮮な飲み水を複数の場所に置いておく
- 強い日差しが入りやすい窓はカーテンを閉めておく
- 猫が室温の上がりやすい部屋に入れないようにドアを閉めておく
猫は体温調節が苦手なので、たとえ室内であっても、状況次第では30分程度で熱中症になってしまうことがあります。
なので、エアコンを利用する場合は、タイマーを使わずにつけっ放しにしておいたり、万が一の停電に備え、愛猫が涼しい場所に移動できるようにしておくと安心です。
もし、エアコンは使わずに室内の窓を開けておく場合は、猫が外に出てしまわないように網戸ストッパーを取り付けて、エアコン以外の熱中症対策を強化しましょう。
室内での対策
たとえ誰かが在宅している場合でも、室内の状況によっては愛猫が熱中症になってしまう恐れがあるんです。
例えば、愛猫が「押入れ」や「クローゼット」の中に居ることに気付かず、扉を閉めてしまったり、誤って室温の高い部屋に閉じ込めてしまうと、
自分の力では涼しい場所に移動できませんし、喉が渇いても水飲み場が無ければ水分を補給することもできないので、状況によっては30?60分程度で熱中症になってしまいます。
飼い主さんが在宅中の場合、
人は熱中症の初期症状として、「息苦しさ」や「めまい」「立ち眩み」「倦怠感」といった症状を感じることが多いので、
ご自分の身体に変化を感じたら、できるだけ早く室温を下げるなど、愛猫だけでなくご自身の熱中症対策にも気を配りましょう。
◆してあげたい対策法
- 開いているドアを閉める際は、中に愛猫が居ないか確認する
- 外出の際は、愛猫の居場所を確認してから出かける
- 熱中症の初期症状を感じたら、すみやかに室温を下げるなどの対策を行う
バルコニーでの対策
飼い猫の中には、バルコニーで過ごすことを日課にしていることもありますが、
夏のバルコニーは「エアコンの室外機の熱気」や「コンクリートなどの蓄熱」「直射日光による温度上昇」により、熱中症のリスクが非常に高い場所です。
◆してあげたい対策法
- 夏場は愛猫をバルコニーに出さない
- バルコニーに出すのは「朝」や「夜」の涼しい時間帯に限定する
- バルコニーでは愛猫から目を離さない
車移動時の対策
愛猫を連れて自動車に乗る機会は少ないかもしれませんが、狭い車内では非常に温度が上がりやすいので、エアコンを止めてしまうと僅か5分程度で熱中症になってしまうことがあります。
「少し買い物するだけだから・・」「ちょっとくらいは大丈夫だろう・・」という油断は非常に危険ですし、車内は涼しく感じてもキャリーケースの中だけが高温になってしまうこともあるので、
車で外出する際は、こまめに愛猫の「体調」と「環境」を確認するように心がけましょう。
◆してあげたい対策法
- 愛猫を残して車を離れない
- キャリーケースの中に冷却グッズを入れておく
- キャリーケースに直射日光が当たらないようにする
- ゆったりとした大き目のキャリーケースを利用する
- 水分補給ができるように飲み水を用意しておく
- こまめに愛猫の体調を確認する
「室内の湿度」や「二次被害」の対策も忘れずに―まとめ
猫の熱中症対策を意識し始めた際、どうしても「室内の温度」だけに注目しがちですが、「室内の湿度」や「二次被害」への対策も忘れないで下さい。
というのも、「室内の湿度」が高いと湿気によって体温の放出がしづらくなるので、「室内の温度」がそれほど高くない状況でも熱中症になりやすいんです。
特に湿度の高い梅雨時期は、「室内の温度」がそれほど高くなくても、「除湿器」や「エアコンのDRY機能」などを利用して、湿度を下げるように心がけましょう。
それと、愛猫が体温を下げるための行動によって、「二次被害」を招いてしまわないように注意することも大切です。
例えば、
- 誤って浴槽に落ちても溺れないように、「浴槽の水を抜いておく」
- 夏場を飲み水が腐りやすいので、「こまめに飲み水を交換する」
- 自由に涼しい場所へ移動できるように、「通路の確保を忘れない」
- 誤ってバルコニーに出てしまわないように、「戸締りや網戸ストッパーの利用を徹底する」
このように、愛猫の生活習慣に配慮した対策を意識しておくと、留守にする時間が長くなっても安心です。
我家は共働きのため、エアコンをつけっ放しにして留守にすることが多く、「光熱費の増加」や「万が一の停電」が悩みのタネだったのですが、
リビングの扉にキャットドアを取り付けたので、愛猫が自由に他の部屋に移動できるため、留守中も心配ありませんし、
「暑い夏」や「寒い冬」にリビングの扉を開けっ放しにしなくてよくなった分、かなり快適に過ごせるようになりました。
とはいっても、100%熱中症が防げるわけではないので、日頃の愛猫達の様子には気を配っています。
愛猫に健康で長生きしてもらうためには、快適な暮らしに配慮してあげることも非常に大切なので、お互い気を付けましょうね。
愛猫に熱中症の疑いがある場合はコチラを参考にして下さい。
熱中症にかかった? ような暑さでうだる猫の絵がとても可愛らしい。
おもちみたいに伸びきっている(笑)
しかしながら、熱中症は笑えない問題ですよね。
今年の夏は、おっしゃるとおり、エアコンつけっぱなしです!!
Ran Ranさん メッセージありがとうございますm(_ _)m
特に今年の夏は猛暑になるそうなので、エアコン全開にしないといけないかもしれませんね(≧◇≦)
電気代が・・
でも、帰って来たら愛猫が「ぐったり」は避けなければいけませんね?( ”ω” )?