暇さえあれば毛づくろい!猫がグルーミングをする理由とは?

愛猫がグルーミング(毛づくろい)をしている姿を見ると、「ほっこり」しますよね(*’▽’)

我家の2ニャンも暇さえあれば、あっちをペロペロ、こっちをペロペロと、毛づくろいをしています。

 

「猫は綺麗好き」と言われる由縁でもあるグルーミングですが、それには様々な「理由」や「効用」があるようです。

今回は、猫のグルーミングにスポットを当ててみました。

猫がグルーミングをする「理由」と「効用」

猫のグルーミングを行う理由とその効用とは

では、猫がグルーミングを行う理由について、順番に見ていきましょう。

身体を清潔にするため

猫は全身を被毛で覆われているため、眠りから覚めたり、遊んだりした後に毛並みが乱れてしまうことがあります。

もしグルーミングをせずに放ったらかしにしてしまうと、被毛が絡まってしまうだけでなく、ゴミなどの汚れが付着したまま、不衛生な状態をを招いてしまったり、ノミに寄生されるリスクも高まります。

それに、グルーミングは身体に付着した汚れだけでなく、臭いを取り除く効果もあるので、もともと狩猟動物だった猫には、獲物に存在を悟られないためにも必要な行動だったようです。

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ストレスや病気から身を守るため

猫がストレスに弱い動物なのは有名な話ですが、なんと、グルーミングには受けたストレスを緩和する効果があります。

なので、「他の猫とケンカした後」や「ジャンプなどに失敗した際」「飼い主さんに叱られた後」「嫌いな人に触られた後」など、強いストレスがかかってしまうと、気持ちを落ち着かせるためにグルーミングを行うんです。

 

小さなストレスなら少しのグルーミングで満足し、その後は普通に行動するのですが、

「大きなストレス」や「持続的なストレス」を受けてしまうと、同じ部位を舐め続けてしまい、部分的に被毛がハゲてしまうことも少なくありません。

もし、愛猫が同じ部位ばかりを舐め続けていることに気付いたら、「身の回りの環境」や「生活の変化」に注意して、ストレスの原因を取り除いてあげましょう。

 

他にも、ストレスが原因ではなく、「病気」や「ケガ」のせいで身体を舐め続けることがあります。

日々のグルーミングとの違いを見分けるコツですが、一般的なグルーミングは左右対称に行う傾向があるので、

特定の部位を舐め続けたり、日頃は舐めない部位を気にしているようなら「病気」や「ケガ」に対する疑いも忘れないで下さい。

 

ですが、特定の部位をグルーミングしているうちは、まだマシかもしれません。

と言うのも、猫は自分で解決できないトラブルに見舞われると、グルーミングさえ諦めて、ジッと耐え忍ぶようになってしまうことがあるからです。

もちろん、こうなってしまう前の対処が理想ですが、もし愛猫の変化に気付くのが遅れた場合は、獣医さんなどの専門家に相談したり、原因の究明に注力して、一刻も早く原因を取り除いてあげましょう。

健康を維持するため

猫は全身が被毛で覆われているため、汗をかくことがほとんどないので、人間のように発汗をを利用した体温調節ができません。

冬などの寒い季節はそれほど問題ないのですが、夏などの暑い季節は熱中症などのリスクが高まってしまいます。

なので、猫はグルーミングによって被毛を唾液で濡らし、水分が乾く際に熱を奪う「気化熱」の原理を利用して、体温の調節を行っているんです。

 

子猫のうちはまだまだグルーミングが苦手なので、子猫の健康を維持するために母猫が身体の隅々を舐めてあげるのですが、

我家の2ニャンのように、「母猫からはぐれてしまった子猫」や「親離れする前の子猫」には、飼い主さんが母猫に変わってやさしく撫でてあげたり、保温箱の設置、かたく絞ったタオルで身体を拭いてあげる、ブラッシングしてあげるなど、体温調節のお手伝いをしてあげるとよいですね。

親愛の情を示すため

猫同士が身体を舐めあう光景を見たことはありませんか?

あれは猫が自分でグルーミングができないからではなく、親愛の証なんです。

猫は気を許した相手にしか身体を舐めさせませんし、グルーミングと同じ意味を持つ「身体を撫でさせる」という行為も同じく、誰もが許されるわけではありません。

 

なので、愛猫があなたを舐めてくれたとしたら、それは親愛の情がある証拠です。

お返しに、愛猫の「顔」や「首の周り」を撫でてあげましょう。

そうすれば、今まで以上に愛猫との距離を縮めることに繋がります。

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愛猫のグルーミングで親密度が分かる!?ーまとめ

愛猫がグルーミングをする場所や距離で親密度や安心感が分かる

猫が起きている時間の1/4?1/5を費やしていると言われているグルーミングですが、それだけ「時間」や「手間」をかけるだけの「理由」と「効用」があるようです。

ですが、加齢により歳を重ねたシニア猫は、グルーミングの頻度が減ってしまう傾向にあるので、定期的なブラッシングをしてあげたり、気温の高い時は「かたく絞ったタオル」で身体を拭いてあげましょう。

加えて、「顔」や「首の周り」を中心に撫でてあげれば、スキンシップにも繋がるので、愛猫との絆も深まります。

しかし、「背中」や「お腹」を撫でられることを嫌がる猫もいるので、猫の好みに合わせて対応を変えてあげると、より効果的です。

 

最後に、愛猫がどのようなグルーミングをするか観察することで、「その人に対する信頼度」や「その場所に対する安心感」を測ることができます。

猫は全身を毛づくろいするのですが、「顔」や「手足」「背中」といった部位は、グルーミングの最中でも直ぐに他の行動に移行できるので、比較的にどこにいても見られる光景ですし、誰の前でも行うのです。

しかし、「尻尾」や「お腹」「内股」といった、無防備な体勢でないと毛づくろいができない部位をグルーミングする際は、「警戒する必要のない安全な場所」や「気の許せる人の前」でしか行いません。

 

なので、愛猫の行動に注意していると、家族の誰に気を許しているのかが分かりますし、愛猫が気に入っている場所を発見できると思います。

もしかしたら、「意外と自分には気を許していなかった・・」なんていう事実の発覚があるかもしれませんが、愛猫の行動を知ることで気持ちが理解できれば、

愛猫に嫌われることを防いだり、関係を深めることにも役立つので、意識してみて下さいね(^^♪