どの程度の火傷だと応急処置が必要なの?
猫は犬と違い高い所に上がることが出来るので「台所の鍋に触ったり」「ストーブの上に登ったり」して火傷をする事があります。
そんな時は慌てず、火傷の症状に合わせた素早い処置が必要になります。
しかし、火傷の症状や範囲によっては正しい処置の方法が違うので「どんな処置をしたら良いのか分からない」という声を聞きます。
そんな時に慌てないで済むように、火傷の症状別の対処法をご紹介します。
広い範囲を火傷している場合
沸騰したお湯や熱い油をかぶるなどして、広い範囲を火傷してしまった場合は緊急の対応が必要です。
特に、全身の3分の1以上を火傷してしまった場合は命にも関わってしまうので、一刻も早く応急処置を行って動物病院へ連れて行かなければなりません。
広範囲の火傷の応急処置方法
広範囲を火傷した場合は、愛猫がどんなに嫌がっても無理やりでも患部を水で冷やして下さい。
猫は火傷をしてしまうと熱さや痛みに驚いてパニックになり、暴れたり走りまわったりすることがあります。
まず最初に、猫が暴れたりしても良いように洗濯ネットに入れましょう。
※洗濯ネットに入れる事により猫の動きを制限出来ますし、あなたと愛猫に無用なケガを防ぐ事が出来ます。
つぎに、「猫を桶などに入れて患部に水をかける」か「水が滴るくらいの濡れタオルを患部に当てる」といった行動に移って下さい。
※いきなり冷たい水をかけると猫がビックリしてしまうので、最初は27℃前後から徐々に温度を20℃位までに下げて5?10分位冷やして下さい。
猫を水で冷やしている間に、かかりつけの動物病院に連絡をして下さい。
※前もって連絡しておかないと動物病院に着いてもすぐに診察してもらえませんし、もし休診だった場合は次の病院を探している間に手遅れになってしまうかもしれません。
応急処置が終わったら、一刻も早く動物病院で処置してもらいましょう。
部分的な火傷の場合
熱い鍋やストーブを触ってしまい鼻や肉球などを部分的に火傷してしまった場合は、一瞬触ったくらいなら応急処置の必要は無いかもしれません。
しかし、愛猫が患部を気にしているようなら応急処置が必要です。
部分的な火傷の応急処置方法
猫が患部を気にして舐め続けてしまうと、患部が化膿してしまうかもしれません。
まず最初に、猫が患部を舐めない様に「エリザベスカーラーを付ける」「患部をラップなどで包む」といった処置をして下さい。
つぎに、20℃前後の濡れタオルで患部を5?10分位冷やしてあげて下さい。
患部に水ぶくれになっているようなら、動物病院で診察してもらう事をおススメします。
低温火傷の場合
ホットカーペットや湯たんぽを長時間使っていると、低温火傷をしてしまい皮膚が赤くなったりすることがあります。
軽度の場合は心配ありませんが、猫が低温火傷した部分を気にして舐め続けている場合は応急処置が必要です。
ただし、ひどい低温火傷の場合は皮膚が壊死してしまうこともあるので、愛猫の状態を注意して見てあげましょう。
低温火傷の応急処置方法
まず最初に、愛猫が患部を舐めない様にエリザベスカーラーを付けましょう。
愛猫の低温火傷にあなたが気付いた時には、すでに冷やすタイミングを過ぎているかもしれませんが、出来れば20℃前後の濡れタオルで患部を5?10分位冷やしてあげて下さい。
数日しても患部の赤身が消えなかったり、被毛が抜けてしまうようなら皮膚が壊死している可能性が高いので、出来るだけ早く動物病院で診察してもらいましょう。
ヒゲや被毛が焦げた場合
あなたも愛猫も少しビックリするかもしれませんが、火傷ではないので手当しなくても大丈夫です。
ただし、ヒゲが焦げた場合はヒゲ先が縮れて丸まっているかもしれませんが、ヒゲを切らないで下さい。
猫のヒゲはアンテナの役割をしているので、ヒゲ先を切ってしまうと普段の行動に不具合がでてしまうかもしれません。
やけどの症状別の応急処置方法ーまとめ
猫がやけどをしてしまうことが多い場所は、圧倒的に台所です。
料理の最中に愛猫が足元でうろうろしている事に気付かず、愛猫につまずいてしまい熱湯や熱い油を浴びせてしまうといった事故が多いのです。
あなたも「ドキッ!」とした事はありませんか?
そんな事故を未然に防ぐには、愛猫が台所に入ってこないようにする事が一番良いと思います。
そうすれば、あなたが台所を少し離れている間の事故も防ぐ事が出来て一石二鳥です。
愛猫が台所に入る事を防ぐには「台所は怖い所」と愛猫に思わせると良いでしょう。
ただし、台所に入ってきた愛猫をただ叱っても効果はありません。
猫は怒られても「何に対して怒られている」のか理解出来ない事が多いので、むやみに叱ってしまうと、愛猫があなたを嫌いになってしまうかもしれません。
そこで、愛猫が台所に入って来たら、愛猫が嫌がる事をしてみて下さい。
例えば、「掃除機の音が嫌いな猫なら、猫が台所に入って来たら掃除機の音を出す」や「水が嫌いな猫なら、猫が台所に入って来たら水をかける」といった具合です。
我家のハナを台所に入らない様にするために、ハナの嫌いな水をかけるといった方法を試しました。
今では、ハナは台所の入り口までは来ますが、台所に入ってくることは100%無くなりました(*^-^*)
やけどの対処法も大事ですが、まずは愛猫がやけどをしないようにすることが大切ですよね。
しかし、万が一やけどをしてしまったら、上記の対処法を参考にして下さい。