【猫の感染症】猫白血病ウイルス感染症(FeLV)の症状・予防・治療法

猫白血病ウイルス感染症ってどんな病気がご存知ですか?

猫白血病ウイルス感染症ってどんな病気がご存知ですか?

病名の中に「白血病」という言葉が入っているので「なんとなく怖い病気なんだろうなぁ・・」と思っている方も多いと思います。

恥ずかしながら、私もこの病気を調べるまでは漠然としたイメージしかありませんでした。

しかし、自分の愛猫が病気になってしまった時に、飼い主である自分がその病気の事を知らないと「早期発見」も「早期治療」も行うことが出来ませんし、愛猫に苦しい思いをさせてしまうと知ったのでいろいろ調べてみたんです。

 

それで分かった事は、猫白血病ウイルス感染症と言う病気は「予防ワクチン接種」だけで無く、「日頃の生活習慣」や「早期発見」「早期治療」が非常に大切だと言う事です。

あなたも愛猫の為に、猫白血病ウイルス感染症と言う病気の事を知ってみませんか。

猫白血病ウイルス感染症の症状

この病気の大きな特徴は、病気の進行度合いによって症状や発症度合いが変わる事です。

急性期の症状

猫白血病ウイルスに感染してから約1ヶ月程経つ頃に現れる症状です。

症状としては、主に「発熱」や「口や喉などのリンパ節の腫れ」などが現れます。

それ他にも、「食欲不振や下痢による体重減少」や「脱水」「口内炎」などが見られる事もあります。

急性期の症状は猫の免疫力や体力にもよりますが、1週間?数か月程で治まる事が多いようです。

無症候性キャリア期の症状

猫白血病ウイルス感染症は、感染当初の急性期を超えることが出来れば、一旦症状が治まり元の元気な状態に戻る事がほとんどです。

しかし、猫の身体に猫白血病ウイルスが残っている場合は、この時期から3年以内に慢性的な症状が発症してしまう可能性がかなり高くなってしまいます。

慢性期の症状

無症候性キャリア期に体内に潜伏していた猫白血病ウイルスが活性化してしまうと「貧血」や「リンパ腫」「腎臓病」などの症状が現れる慢性期に移行してしまいます。

慢性期の症状が現れる頃には、猫の血液内の白血球がかなり減少しているので免疫力が低下し様々な合併症の危険も増加します。

残念ながら、多くのキャリア猫は慢性期症状が現れると数ヶ月程で命を落としてしまうことがほとんどです。

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猫白血病ウイルス感染症の予防法

一般的に使用される三種混合ワクチンで予防する事が出来るのですが、残念ながら100%予防出来る訳では無いのが現状です。

その他にも、猫の唾液などの体液にウイルスが含まれるているので、病気の感染経路である猫白血病ウイルスのキャリア猫との「ケンカ」や「グルーミング」を防ぐ事も予防となります

ですので、予防ワクチン接種を受ける事はもちろんですが、愛猫を完全室内飼いで飼う事をおススメします。

猫白血病ウイルス感染症の治療法

症状の進んだ猫白血病ウイルス感染症を完治させる事が出来ないのが現状です。

ですので、発症した症状に合わせた対処療法が主な治療となります。

現在の治療法としては、猫の免疫力を高めるためのインターフェロン治療や細菌感染や増殖を防ぐための抗生物質の投与、「白血病」や「リンパ腫」の場合は抗ガン剤などを使用します。

 

しかし、猫白血病ウイルスの感染初期症状であれば完治する事が無い訳ではありません。

残念ながら、免疫力が弱く体力の少ない子猫の場合は困難なのですが、生後1年以上の成猫であれば、免疫力を高める治療を行う事で高い確率でウイルスを排除出来る事が分かっています。

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猫白血病ウイルス感染症の症状・予防・治療法ーまとめ

猫白血病ウイルス感染症の症状・予防・治療法ーまとめ

もし、あなたが猫を保護する事があれば、お家に連れて帰る前に動物病院で感染症の検査を受けさせましょう。

特に、保護した猫が子猫なら注意が必要です。

多くの感染症がそうであるように、母猫が感染症のキャリアであれば子猫は既に感染した状態で生まれる事も多く、そうで無くとも子猫は免疫力が弱く体力も少ないので感染症に感染しやすいのです。

もし、猫白血病ウイルスに感染していたら、他の猫との接触を避けることはもちろんですし、違う部屋で隔離して飼う様にしてあげましょう。

 

猫白血病ウイルス感染症は人などの猫以外の動物には感染しない事が分かっていますし、他の感染症に比べると感染力は弱い部類に入ります。

もし、猫白血病ウイルスに感染してしまっても免疫力の高い猫なら初期の段階でウイルスを排除出来る事も少なくありません。

ですので、「日頃から丈夫な身体を作る事」や「ストレスを溜めないようにする事」が重要となるのです。

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2016-12-04