オス猫の発情のサインは?
オス猫は生後6?10か月位で性成熟を迎えて、子供をつくる事が出来るようになります。
これに合わせてオス猫は発情するようになるのですが、オス猫にはメス猫と違い発情に決まったサイクルや期間がありません。
なので、オス猫が発情行動をする時期や期間は誰にも分かりません。
しかし、オス猫の発情は、メス猫の発情による行動や鳴き声、フェロモンなどにより誘発されるようで、一般的には2?4月と6?8月頃がピークとなります。
なので、発情期のメス猫が近くにいるオス猫は発情期に入ると思われます。
発情の始まったオス猫は、下記のような行動を起こします。
- 落ち着きが無くなる
- 甲高く野太い声で鳴き続ける
- 家から脱走しようとする
- 柱や壁などにオシッコを吹き付ける(スプレー行動)
- 攻撃的になる
- 生殖器をこすりつける
それぞれが独特の行動ですし発情期だけの行動なので、初めて猫を飼った人でも気が付くでしょう。
発情期のオス猫の行動は、あなたにとって頭の痛いことが多いことでしょう。
しかし、発情しているのに交尾が出来ない愛猫のストレスは、あなたが思っている以上です。
去勢手術を行う事のメリット・デメリット
初めて猫を飼った場合は、愛猫の去勢手術をした方が良いのか悩むこともあるでしょう。
「自分のエゴで、愛猫を不自然な身体にしたくない」といった風に思っているのかもしれません。
しかし、去勢を行うかどうかは、あなたのためにも猫ちゃんのためにも出来るだけ早く決断した方が良いでしょう。
その決断の為には、去勢手術のメリットとデメリットは欠かせないと思います。
この記事により、去勢手術の特徴を良く理解した上で、より良い決断の手助けになれば嬉しいです。
去勢手術のメリット
オス猫の発情行動を抑える事が出来る
オス猫の発情行動を抑えるために最も効果的な手段が去勢手術です。
オス猫に去勢手術を行うと、発情特有の行動が抑えられ、愛猫も発情に伴うストレスを感じる事が無くなる可能性が非常に高くなります。
特に、最初の発情期を迎える前に去勢手術を行うことで、よりその可能性は高まります。
オス猫特有の病気予防になる
去勢手術ではオス猫の精巣を取り除くため、精巣腫瘍予防になり前立腺疾患などの発生率がかなり下がります。
脱走癖や攻撃性も低下するので、外猫とのケンカのリスクも少なくなり、猫エイズなどの感染症リスクも低下します。
去勢手術のデメリット
生殖機能が無くなる
去勢手術の目的でもあるのですが、子供をつくる事が出来なくなります。
もちろん、去勢手術後に愛猫の子供が欲しくなっても元に戻すことは出来ません。
肥満になりやすくなる
去勢手術を行った猫は、ほとんど発情することはありません。
しかし、ホルモンバランスの変化とエネルギー消費量の低下により、肥満になりやすい傾向があります。
肥満傾向には個体差が大きいようで、我家のハナは筋肉質でスタイルが良く肥満には無縁ですが、チョビは太りやすくなったように感じています。
去勢手術の詳細と注意点
動物病院により多少の違いはありますが、約1?2万円の費用がかかります。
手術時間ですが、精巣摘出自体は10?20分で終わりますが、麻酔などの準備を合わせると45?60分位が多いようです。
手術前後には、以下のような処置が必要です。
- 手術前12?18時間程度の絶食が必要
- 手術後12時間程度の絶食が必要
- 傷口を舐めない様にエリザベスカラーなどの処置が必要
- 抗生物質などのお薬が処方された場合は投薬が必要
手術後に注意すること
- 手術の傷口が開いていないか
- 食欲が安定しているか(手術後2日以内は問題ありません)
- 下痢や便秘をしていないか
上記についても、動物病院により違いがありますので、手術前に獣医さんから詳しい説明を受けるようにしましょう。
去勢のメリット・デメリットーまとめ
いかがですか。
愛猫に去勢を行うかどうか決断出来ましたか?
私個人の意見ですが、愛猫に繁殖させるつもりが無いのでしたら去勢をするべきだと考えています。
もし、望まない子供が出来てしまった場合のことを考えて見て下さい。
子猫を貰ってくれる人を探す事はすごく大変ですし、貰い手が見つからないこともあり得ます。
そんな子猫達の未来を考えただけで心が痛みませんか。
なので、我家のハナとチョビには、生後6か月位の時期に去勢手術を行いました。
最初の発情期を迎える前に去勢手術を行ったので、スプレーなどの発情特有の行動もありませんし、発情によるストレスも無いようです。