ところかまわずバリバリ爪とぎ
猫の爪とぎは、飼い主にとって頭の痛い行動ですよね。
あなたの気持ちも考えず、大事にしている家具や部屋の壁などをバリバリと爪で傷付けていませんか?
しかし、猫にとって爪とぎはとても重要な行動です。
単に怒って止めさせるのではなく、あなたも愛猫も満足できるように工夫してみませんか。
猫が爪とぎをする理由と対処法をご紹介します。
猫が爪とぎをする3つの理由
猫が爪をとぐのは、以下のような理由があります。
獲物を捕る確率を上げるため
本来、猫は肉食なので自分で生きた獲物を捕らなければなりません。
獲物を捕れなければ生きていくことが出来ないので、少しでも獲物を捕る確率を上げるために自分の武器である爪を鋭くとぎあげるのです。
自分の縄張りを主張するため
猫は縄張り意識の高い動物です。
あまり知られていませんが、猫の爪のまわりには匂いを分泌する器官があります。
自分の縄張りを主張するために、匂い付け(マーキング)として爪とぎを行うのです。
ストレスを発散するため
猫は爪とぎをすることで、ストレスが発散出来るようです。
すでに猫を飼っているならご存知かもしれませんが、「怒られたり」「何かを失敗して、ばつが悪い時」などによく爪とぎを行って気持ちを落ち着けています。
猫の爪とぎ5つの対処法
上記のように、猫にとって爪とぎは本能的にも精神衛生的にもとても大事な行動です。
愛猫の気持ちを考えれば、思う存分に爪とぎをさせてあげたいものです。
しかし、ところかまわず爪とぎをされては、部屋の中がボロボロになってしまいますし、あなたの精神衛生的にも良くないですよね。
そこで、5つの代表的な対処法をご紹介します。
愛猫の好みに合わせて爪とぎ器を設置する
爪とぎ器を設置するというのは一番オーソドックスな対処法ですが、ちょっとした工夫でバツグンに効果が上がります。
下記のような事に気を付けてあげれば、爪とぎ器以外の場所で爪をとぐ可能性が減少します。
どんな材質の爪とぎ器を好みますか?
爪とぎ器にはさまざまな材質の物があります。
- ダンボールタイプ
- 木材タイプ
- カーペットタイプ
- 布タイプ
- 紐タイプ
材質によって爪の引っ掛かり方が違うので、猫によって好みが分かれるところです。
あなたの愛猫にピッタリの材質を探してあげてはいかがでしょうか。
あなたの愛猫は床派?壁派?
材質以外にも爪をとぐ向きにも猫によっての好みがあります。
写真は壁や柱の爪とぎを好む猫にピッタリな、縦置きの爪とぎ器です。
ちなみに、我家のハナとチョビは床派です(*’ω’*)
マーキングの数だけ爪とぎ器を用意する
すでに猫を飼っているのならご存知かも知れませんが、爪とぎは縄張りの証なので複数の場所で爪とぎを行う猫もいます。
そんな猫には一か所だけで無く、いろんな場所に爪とぎ器を設置してあげましょう。
すでに複数の場所に爪とぎ痕があるのなら、すべての場所に爪とぎ器を設置することをおススメします。
こまめに猫の爪を切る
もし、愛猫が予期せぬ場所や傷つけて欲しくない物で爪とぎをしても、こまめに爪を切っておけば被害を最小限にすることが出来ます。
猫の爪切りの参考にして下さい。
爪とぎ防止スプレーを使う
どうしても爪とぎをして欲しくない場所があるなら、いたずら防止スプレーを使うという方法もあります。
猫の嫌いな臭いを付けて爪とぎを防止する方法なので、臭いが付着しやすい物に効果的です。
壁などに爪とぎ防止シートを貼る
臭いが付着しにく場所や範囲の広い場所には、爪とぎ防止シートを貼ると効果的です。
猫の爪にネイルカバーを付ける
猫の爪にネイルカバーを付ける事で、爪とぎをしても傷がつかないようにする方法もあります。
しかし、猫の精神衛生的に疑問がありますし、誤飲の恐れがあるのであまりおススメではありません。
家具などを猫の爪とぎから守る対処法ーまとめ
猫は変化を嫌う動物なので、繁盛に環境が変わるとストレスになってしまいます。
なので、爪とぎの対処法をいろいろ試すのではなく、あなたが方針を決めてからどう対処するか決めてあげて下さい。
おススメなのは、愛猫がお家の環境に慣れる前の子猫の時や飼い始めの時に、対処法を決めて猫の基準を作ってあげる事です。
5つの猫の爪とぎの対処法をご紹介しましたが、実はこれ以外にもいくつか対処法はあります。
日本ではあまり知られていませんが、外国では猫に爪を出せなくしたり、爪そのものを取ってしまう手術を行うこともあるようです。
しかし、人間の都合だけで愛猫に負担を掛け過ぎる事はいかがなものでしょうか(+_+)
そこまでするのなら、猫を飼わなかったら良いのにと考えるのは、私だけでは無いと思います。
愛猫の気持ちも尊重したうえで、楽しい猫暮しを送っていきたいものです(*’ω’*)