猫が耳の後ろから顔を洗うと雨ってホント?
昔から、猫と天気に関する「ことわざ」や「言い伝え」がたくさんあります。
昔の人は、猫のしぐさや行動を見て、天気の予想をしていたようです。
本当に「猫の天気予報」は当たるのでしょうか?
今回は、猫の行動と天気の関係についてまとめてみました。
雨と猫の行動
「猫が耳の後ろから顔を洗うと雨が降る」「猫がヒゲを隠して寝ると雨が降る」といった言い伝えもあるように、猫の行動やしぐさには雨を連想させる物がたくさんあります。
なぜ、猫は雨が近づくと独特の行動を取るのでしょうか?
これは、雨が降る前は湿度が上がるので、センサーの役割をしている猫のヒゲの弾力がなくなり、猫はヒゲを気にしてこの様な行動を取るようです。
なので、あながち雨と猫の行動は関係無いとは言えません。
他にも、「雨の日の猫は寝てばかり」と言った事もあります。
これは、猫の野生の習性が関係しているようです。
雨が降っていると獲物が捕れないので、身体を休めて天気が回復するのを待つ。という野生のなごりなんですね。
晴れと猫の行動
晴れた日の猫って、よく日向ぼっこしていませんか?
確かに、風の無い部屋の中でお日様にあたっていると、ポカポカして気持ちい良いですよね。
でも、それだけじゃないんです。
猫が日向ぼっこするのには、それ以外の理由もあるんです。
一つは、被毛の虫干しや消毒するためです。
さらにもう一つは、猫は日に当たると体内でビタミンDを作る事が出来るんです。
猫にとって日向ぼっこはのんびりするだけでなく、生きていく為にもとっても大切な行動なんです。
風・嵐と猫の行動
猫は強い風や嵐の前に、上の写真のように耳を後ろに向けて警戒する事があります。
猫は耳が良く、人に聞こえない遠くの音や高い音が聞こえるので、強い風や嵐が来る前にいち早く気づいているんです。
さらに強い風や嵐が近づいてくると、ベッドやソファの下に隠れたり、逃げようと走り回ったりします。
そんな猫の姿を見かけたら、洗濯物を取り込んだり、窓を閉めると良いかもしれませんね。
雷と猫の行動
これも、強い風や嵐の前の行動と良く似ています。
人には聞こえないような遠くで落ちた雷の轟音を、猫は聞き取る事が出来ます。
なので、まだ雨が降っていない時でも怖がって、ベッドやソファの下に隠れたり、隅っこににげてしまったりするんです。
しかし、中には雷の音に動じない猫もいるようです。
我家のハナが怖がってベッドの下に逃げ込んでいても、チョビは知らん顔で寝ています。
どうやら、その猫の過去の経験が由来しているようで、子猫の頃に「どのように感じたのか」が大きく影響しているようです。
雪と猫の行動
一般的に猫は濡れる事が嫌いなので、雪の上ではなく雪の無い場所を選んで歩きます。
しかし、上の写真のように全く平気で雪の中を歩く猫もいるようです。
特に、雪が良く降る地域の猫は、雪が平気な傾向が強いのです。
生きていくためには、水が大嫌いな猫も環境に順応していくんですね。
猫の行動と天気の関係ーまとめ
それぞれの天気での「猫の行動」を分析してみると、猫は湿度と音に敏感なので「雨」「風・嵐」「雷」の少し前に独特の行動をとる事が多いようです。
しかし、猫によっての個体差が大きかったり、歳を取った猫は耳が遠くなったり感覚が鈍くなったりするので「猫の天気予報は確実に当たる」とはとても言えません。
特に、最近の天気予報は凄く当たるようになったので「猫の天気予報」を信用する必要は無いですよね。
しかし、せっかく猫を飼っているのなら、それぞれの天気での「愛猫のしぐさや行動」を観察してみると面白いかもしれません。